日本の宝!小林捺染工所【過去記事】

公開日:2021-02-15

小山町に生きる日本の伝統 「小林捺染工所」さん

みなさんは以前waoでもご紹介したこちらのWebサイトをもうご覧になりましたか?

OYAMA TOWN(小山町紹介ページ)

上記Webサイトの動画は2020年7月時点で600万再生(!!)していますが、各シーンの場所などを当てるのもおもしろいですよね。また、登場しているほとんどのシーンは屋外ですから小山町に詳しい方はなんとなく場所もわかると思います。
ところが1分55秒あたりのシーン。ここはわからない人も多かったのではないでしょうか?

再生したシーンの場所わかりますか?

こちら、「小林捺染工所(こばやしなっせんこうじょ)」という鯉のぼりなどを作っている会社です。

記者も小山町で鯉のぼりを作っている会社があることは知っていましたが、こんな素敵そうな場所だったとは。。
これは見てみたい!ということで早速取材の依頼をしてみると快くOKをくださいました。
ちなみに、取材の依頼をしたのが2020年の2月頃。
そこから小林捺染工所さんの繁忙期と重なったり、コロナ騒動もあり、取材が実現したのは6月でした!

念願の見学となった小林捺染工所さんの工房には、ドラマや映画のワンシーンを切り取ったような、とても素晴らしく光景がありました。

すべてが手作りの鯉のぼり

有限会社 小林捺染工所さんは1961年創業。当初は横浜で制作をしたそうです。最初から小山町ではなかったのですね。

早速工房に入らせていただきました。


ひろっ!!想像を超える広さ・・・。天井にある鯉の旗が素敵ですね~。

床には顔料のバケツ。

染物の工房って感じでワクワクします!

今はもう来年の鯉のぼりを制作中だそうです。今から始めないと間に合わないとか。大人気なんですね~。


染物の型は全て社長の小林 良雄さんが自ら描いているとのこと。社長も職人なんて素敵ですね~!

赤い鯉にスプレーで着色しているのが小林社長。しかしすごい量ですね。


霧状のスプレーの顔料が蛍光灯に当たってなんとも幻想的。

鯉のぼりの細かい部分に色をつけています。職人さんてほんとかっこいいですよね。。

さらに驚くのは、従業員の方はパートさんも含めて全員がすべての業務を覚えている職人さんとのこと。そしてほぼすべての工程が手作りみたいです!!なので同じ商品は存在しない完全な一点もの。

神社ののぼりもありますね。

字のバランスや大きさも完璧なバランスですがこれが手作業なのだから驚かされます。
ここでは鯉のぼり以外のものも多く作っていて、特大のJリーグ応援用フラッグなども作ったこともあるそうです。そして写真では伝わらないのですが、このながーい作業台は熱をもっていました。理由は顔料を乾かすためとのことです。

あ!これ動画と同じ種類ののぼりですね!

職人さんのお話によると、なんとこちらは失敗作だそうです。よく見てもなにが失敗なのかわかりません。
それでも失敗したものは商品にはできないので一切使えないようです。手仕事で最後まで一切の失敗が許されないって、想像できないプレッシャーですよね。
すべての商品は職人さんが身を削って命を吹き込んでいるわけですね。

これだけの作業をしていても、にこやかにお話してくださいました。

邪魔してすみません。


忙しいっつってんのに話しかける小林ちえこ議員

完全に手作業で鯉のぼりを作っている会社は、今はもう全国で数か所しかないようです。伝統を守るのは私たちが思うより大変なんでしょうね。

登場人物全員職人

さて、2階に案内していただきました。
ここでは小さめの鯉のぼりをカットして梱包までやっているところでした。

ここでも驚いたのですが、こちらの鯉のぼりのカットはなんと完全にフリーハンドだそうです。
切り取り線すらないのか。。。
新人のときはどうしてたのですか?という問いには「いやー見よう見まねで」とのこと。
凄すぎてちょっとなに言ってるのかわかりません。。

ご本人にとっては当たり前なんでしょうが、フリーハンドで切ってちゃんと袋に収まります!

こちらは唯一見つけた大きな機械。

プレス機のようですが、これがまたものすごく貴重なもので、設計された職人さんは今はかなりご高齢のようです。
設計図のデータなどは存在しないので全ては職人さんの頭の中にしかないとのこと。ここでは機械まで職人になってます。


あーボタン押したい。。

ここではよく兜と一緒に飾られる「名前織」を作っています。こちらももちろん手作り。

キラキラした顔料で虎がまたリアルなんです!
小林捺染工所さんの商品は一点ものですが、最近ではお子様が兄弟で同じ柄の名前織を購入されたときに、微妙に絵柄の位置が違うなどのお問い合わせがあるようです。
手作業で一点もののため当然なのですが、それ故の悩みもあるんですね。今は機械で作るのが一般的なので、解釈が変わってきているのかな。

さて、事務所にご案内いただいたときに、とてもかわいい商品を見つけました!


エコバッグですね。

お話を聞いてみると鯉のぼりや掛け軸など、様々な事情で商品化できなかったものを有効利用するために、エコバッグや小物にして販売しているようです。
いくつか種類があって、鯉のぼりの柄のものや、武者のぼりから作ったタイプがあります。


こちらは鯉のぼりバージョン


こちらは武者バージョン

めちゃくちゃいいですね!どちらも完全手作りによる職人の魂が入った商品です。 しかもこの商品は生産しようと思って作れるものではないのでめちゃくちゃ貴重なのです。
また、鯉のぼり柄は道の駅でも販売していることもあるのですが、武者柄のバッグは今はここでしか買えないとのこと。ゴクリ・・・。

We are OYAMAで限定販売!!

さて、そんな貴重な武者柄のエコバッグ、なんとWe are OYAMAでも販売することになりました!

商品はもちろん一点もので、waoのメンバーはちゃっかり購入済(笑)
記者の私も購入しましたが、このバッグを持って出かけた初日から2人に声をかけられるほどのインパクトです。
小山町の人口が約2万人で2名から声をかけられたので、人口22万人の渋谷区で計算すると22人から声を掛けられる計算ですね(謎)


左:オモテ面 右:ウラ面

カラフルでおしゃれなんです。グローバルに好まれそう。

上の写真の通り両面はもちろん、なんと裏地にも絵が描かれているんですよ!

サイズ感はこんな感じ

それぞれのデザインは下リンクのwao物販ページを見て頂いて、気に入ったバッグがあればお早めにご購入ください!一点ものなので全商品在庫限りです!

We are OYAMAのネットショップはこちら

まとめ

ちゃっかり買い物までしてしまった今回の取材ですが、小林捺染工所さんは想像していた何倍も美しく魅力のある場所でした。
なにより従業員の方もとっても優しく温かいんです。これからも素敵な商品をたくさん作ってください!
小山町にはこんなに素敵な場所があったんですね。これからも小山町の魅力を紹介していきますのでお楽しみに!

有限会社 小林捺染工所
電 話:0550-78-0522
メール:wbs17467@mail.wbs.ne.jp
H P:http://www.nobore.jp/

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