小山町で起業したオヤマニア

小山町を愛する「オヤマニア」にインタビューをする本企画ですが、第二回目の今回は小山町出身で東京からのUターン後、小山町で起業をされた徳島陽介さんにインタビューをします!

We are OYAMA(以下wao):本日はよろしくお願いします。早速自己紹介からお願いします。

徳島さん:徳島陽介(とくしま ようすけ)です。昨年小山町にピーシィズという会社を立ち上げ、主にITに係る事業を展開しています。よろしくお願いします。

wao:徳島さんはUターンで小山町に戻ってこられたとのことですが。

徳島さん:はい。小学校から高校まで小山町に住んで、専門学校以降は東京でした。東京では金融業界を中心にエンジニアをやっていて27歳でUターンしました。

wao:それでは小山町のことは詳しいと思いますが、徳島さんにとって小山町はどんな町でしょうか?

徳島さん:住みやすいところだと思います。環境的にも人的にも。

wao:小山町に帰ることにした決め手はなんですか?

徳島さん:子育てを考えたからです。僕は子供のころはその辺の山とか川で遊んでいましたが、その経験は自分にとってすごく大事だったので子供にも同じ経験をさせたかったんです。それと僕がおばあちゃん子だったので、祖父母がいる環境というのも大きかったです。

wao:それは素敵なことですね。実際に小山町に帰ってきてどうでしたか?

徳島さん:やっぱり自然があることは素晴らしいですよね。仕事でストレス溜まっても窓の外を見たら緑があったり、夜に車で走ってたら鹿が横切ったりして(笑)あーいいな~と思います。あとは小山町の歴史に興味を持ったり、富士山を綺麗と思えるようになったのもUターンしてからですね。

wao:悪かったところはありますか?

徳島さん:ほとんどありませんが、唯一ネットの繋がりの悪さは気になりますね~。

wao:確かに同じ小山町でも場所によって通信環境は全然違いますよね。

ITを学んで自由に生きて欲しい

wao:それでは事業について教えてください!「ピーシィズ」さんは昨年スタートしていますが、具体的にどのような業務をされているのでしょうか?

徳島さん:主要な事業は「プログラミング教室」の運営で、小山町総合文化会館で小中学生を中心に教室をやっています。他にもホームページ等のWEB制作や名刺などのデザイン、SNS運用を通して地元のお店や企業のPRをお手伝いする事業、あとは法人向けサービスとしてITを用いた業務課題解決の事業があります。

wao:すごいですね。プログラミング教室をやろうと思った理由はなんでしょうか?

徳島さん:理由はいくつかあります。一つは小山町の子供達に最低限食べていけるスキルを持ってもらおうというものです。今はIT技術者が不足していますが、この状態はまだまだ続くと考えられます。そのため、若い子たちには生きていく上でのセーフティネットとしてITスキルを身につけてもらって、その状態から自分のやりたいことや夢にとことん挑戦してもらえたら、充実した人生になるんじゃないかと思って。

wao:なるほど!他にも理由があるんですか?

徳島さん:あとは小山町に新しい産業や働き方を作っていきたいというか、新しいマインドを持った人たちを育成したいと考えたのがきっかけです。

wao:新しいマインドとはどういうものでしょうか?

徳島さん:例えば今の小山町って、学生生活を終えたら結構な人数が小山町を出ていくんですよね。周りにある仕事が限られているので。だけどITのスキルがあれば今は世界中の顧客を相手に在宅で仕事ができるし、なんなら自分でビジネスを始められる。やろうと思えば学生のうちに起業もできるわけですよね。突き詰めて考えれば、今都市圏に行く必要ってほんとは無いはずなんです。「自分達でできるんだしここで新しいことをやろう」という開拓精神を今の若い子に持ってもらえたらなと考えています。

地域の「人」が資源となる町おこしをしたい

wao:徳島さんは小山町で開催していたビジネスプランコンテストに出てらっしゃいましたね。町民としてコンテストに参加したことにはどんな思いがあったのでしょうか?

徳島さん:人口を増やしたいという思いが一番強いです。というのも最初のきっかけとして子供の幼稚園の運動会に行った時、園児の少なさに愕然としたんです。それでどうしたら小山町に人が住んでくれるかを考えたんですよね。

wao:徳島さんは町おこしに必要なものがITと考えたわけですね!

徳島さん:そうです。プレゼンは小山町の資源を使ったものではないので、審査側としてはなかなか判断が難しかったかもしれないですね。

プログラミング教室の会場「小山町総合文化会館」

wao:小山町はいま工場を誘致したり、ホテルを建設したり環境面に相当力を入れています。人口は増えていくという考えもあると思いますが、どのように考えていますか?

徳島さん:すみませんこの回答は長くなります(笑)これはイメージですが、町は新しい観光資源や工場などのハード面を充実させてPRしていくことで、移住者の獲得に繋げていく方向性に見えます。でも僕は、いま小山町に住んでいる人達の内面から変えて行き、そこから起こる取組みやストーリーを町の財産としてPR材料にできるのでは考えています。その辺りは町と考え方が違うのかもしれませんが、バランスとしてはちょうどいいんじゃないですか。

wao:具体的に町がITに特化していくことでどのように変わっていくのでしょうか?

徳島さん:まずIT人材が増えていくことで、小山町内で在宅ワークを選択する人々が増えていくのではと考えていますが、これにより人口流出を減らせることを期待しています。また、近くにIT技術者が大勢いれば起業もしやすいですから、小山町から世界的なサービスが生まれる可能性もゼロとは言いきれない。

wao:なるほど。

徳島さん:実際ビデオ通話アプリのスカイプは人口130万人程度のエストニアという小さな国が発祥地です。他にも小山町は都心から1時間程度で来れる距離ですから、様々な企業のシステム開発拠点としての企業誘致だってできるかもしれない。

wao:企業誘致の観点では、ITに特化するだけでなくその過程を外部に発信することも重要になってきますね。

徳島さん:そうなんです!だから僕はビジネスプランコンテストに出たんです。

wao:なるほど。地元企業もIT人材が不足しているでしょうから、そういう人たちが増えてくれたら助かりますよね。

徳島さん:そうですね。地元企業のIT化が進めば地元の会社やお店のサービスレベルが向上するので結果的にITとは無縁と考えいてたはずの高齢者まで恩恵を受けられます。一番の魅力は、そこに過剰なお金はかからないんです。ITに強くなるために工場やホテルはいらない。オフィスが必要なら空き家を活用すればいいわけです。そのかわり、地域住民で町づくりをしていく必要があるわけですが、自分達で町をつくる自覚があれば自然とシビックプライド(地元愛)も育まれるわけで、その循環は本質的な地方創生に繋がると思っています。
僕は小山町をそんな可能性を含んだ先進的なコミュニティにしたいと考えています。

小山町はこれから創り直す町

wao:壮大ですね。(白目)最近小山町ではピーシィズさん以外にも様々な人が新しいことを始めようとしています。

徳島さん:そうですね。今は空き家になっていたり、使われていないお店を利用して、なにかを始めようとする動きが出てきています。これは、小山町に昨年度まであった「小山で暮らそう課」という部署の功績です。今日来ている場所も成美地区の商店街にある築90年の空き家で、カフェやオフィス、スタジオやサロンなど色々な使い方ができる場所です。

古民家見学

wao:徳島さん自身、小山町にポテンシャルを感じますか?

徳島さん:感じます。今の自治体には機動力が求められると思いますが、小山町の規模であれば決断から行動までがスピーディにできるはずだし、市や区だとできないことも、町であればできることってあると思います。

wao:新型コロナの件でも自治体の判断力は非常に重要になってきましたね。

徳島さん:その意味で小山町が素晴らしいと思ったのは、新型コロナで小中学校が休校になった時に、子ども育成課さんにオンライン授業をやった方がいいのではと提案したのですが、その時すごく前向きに聞いてくださって、実際に検討を進めてくれたんです。小山町の役場の人はちゃんと話を聞いてくれるんだと感動しました。

wao:役場が町民の声を聞いてくれるのは嬉しいし、安心できますよね。では小山町の、もっとこうなればいいなと思う部分はどんなところでしょうか?

徳島さん:もっと町民向けに、民間のサービスやお店をPRして欲しいなと思いますね。公平性の問題とか色々あるのかもしれませんけど、いま小山町で事業をしている人って、単純に自分のためというより、小山町を盛り上げたいとか文化や伝統を守りたいとか、もっと大きな目的を持ってやってくれている人も多いと思うので、そんな人達を吸い上げて欲しいです。例えば小山町駅近くに「BOIKOYA」さんってシェアスペースがありますが、そういう情報をもっと町の人に教えてあげて欲しいなって思います。せっかく小山町みたいな小さい町に住んでるんだから、地元のお店やサービス使おうよって町が発信することは地元で経済を回すという意味でとても重要だと思います。

小山町をITの町に

wao:それでは最後になりますが「ピーシィズ」さんの展望を教えてください。

徳島さん:はい。プログラミング教室を通してIT技術者を育成し、実際にプロジェクトチームを作ってアプリを制作したり、地元企業からのお仕事の依頼を紹介して学びを収益化できたりする流れを作っていきたいですね。他にも受講生の起業をサポートしたり、在宅エンジニアにお仕事を紹介するエージェントとしての役割も果たせればいいなと思います。最終的には小山町がITの町として認知され、多くの人が小山町に移住してくれれば最高ですね。

wao:これを見ている方にメッセージをお願いします。

徳島さん:僕が人柱になりますので、みなさん小山町で好きなことをやってください(笑)

wao:本日はありがとうございました!

まとめ

徳島さんはITという新しい切り口で小山町を活性化させようと励んでいますが、とても真剣に小山町のことを考えていて、実際に行動に移しているところが素晴らしいと感じました。数年後には実際に若手起業家が多数生まれる町になってくれれば面白いなとワクワクさせられました!ぜひ小中学生のお子様をお持ちの方は徳島さんのプログラミング教室でITを学んでみてはいかがでしょうか!

 


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